こんばんは、野田です。
理科社会の指導をしていると、「暗記って難しいものだな」と思うことがあります。
それは、同じことを質問しているのに、質問の仕方が変わっただけで、答えられない生徒が多いということ。
今日はそのことについてお話ししようと思います。
ある日の理科の授業で
小・中学生どちらもですが、理科で「水の変化」についての学習があります。
水が沸騰するとどうなるか?とか凍るとどうなるか?みたいな、あのお話しです。
この単元の授業で、ある生徒にこんな質問をしました。
「沸騰を防ぐために入れるものは何ですか?」
生徒は即答で「素焼きのかけら」!大正解です!!
で、しばらく経ってから、こんな風に聞いてみました。
「素焼きのかけら」ってどんな時に使うんだっけ?
生徒の答えは、、、、
・・・沈黙・・・
えっ?さっき答えられたでしょ?なんで???
実はこんなことって結構あるんです。
穴埋め問題みたいに聞かれると答えられるのに、説明を求められると答えられない。
これ、記述式問題を出題する学校を受験する場合は、ちょっと困ります。
社会の授業でも
他にも、例えば社会の水産業の授業の時、
「沿岸から200海里以内をなんと言いますか」と聞かれると
「排他的経済水域」
と答えられるのに、
「排他的経済水域とはなんですか?」と聞かれると、沈黙してしまう。。。
どうして答えられなくなっちゃうの?と生徒に聞くと、
「言われたらわかるけど、答えられない」
という反応です。
実際、その後時間を取って覚えてもらうとすぐに覚えられます。
生徒は、「なーんだ、簡単!」と言っていました。笑
穴埋め問題の弊害?
なんでこんなことになってしまうのかな?と考えてみると、問題集などの一般的な出題形式が影響しているように思うんです。
一般的な問題は、「〜を何と言いますか?」という風に単語を聞くものが多くて、説明させる問題って少ないです。
そのため、生徒の意識が「言葉だけ覚える」方向に向いてしまっているのでしょうね。
解決するためには、暗記をするときの意識の問題が大切。
自分で暗記作業をする時には、「〜とは何ですか?」と聞かれることを想定して暗記をしていくことがポイントです。
暗記科目の点数が今ひとつ伸びきらない人は、この部分、今日から意識してみましょう!