大学付属校の特徴

中学生

大学付属校と聞いたとき、どんな学校をイメージしますか?
一口に大学付属校といっても、大学が違うと、下の中高も全然違うんです。
内部推薦の割合はご存知ですか?
今回は、大学偏差値別の付属校の特色をざっくりとまとめます。

偏差値70台の大学の付属校

早稲田とか慶應とかです。
付属大学への推薦がほぼ100%です。
推薦をける人は、国立大学や海外の大学にチャレンジする人や、大学にない学部を志望する人です。
(例えば、早稲田には医学部・薬学部がありません)

早稲田大学高等学院 98%
早稲田大学本庄高等学校 99%
早稲田大学高等学校 50%
早稲田大学摂陵高等学校 10%
早稲田大学佐賀高等学校 56%
慶應義塾湘南藤沢高等学校 100%
慶應義塾高等学校 98%
慶應義塾志木高等学校 93%

このあたりの学校は部活が盛んなことが多く、科学部でマニアックな研究をするなど、自分の興味あることに打ち込める伸び伸びとした雰囲気があります。
例えば、早稲田大学本庄高等学校では、「自律航行できる無人型潜水機の開発と水底堆積物のガンマ線量測定」という研究で賞をとっています。

ちなみに、推薦の割合が低い早大高校と早大摂陵、早大佐賀は、そもそも推薦枠が少なく設定されているからです。
早大高校は「私たちは早稲田大学に生徒を入れる気はありません」ということを言っています。
完全な大学受験校をイメージした方が良い学校です。

偏差値60台の大学の付属校

MARCHなどがこの偏差値帯になります。
有名大学の付属校が多いので、付属大学へ進学する人がほとんどです。

中央大学附属高等学校 94%
中央大学杉並高等学校 90%
明治大学付属中野高等学校 80%
明治大学付属明治高等学校 90%以上
明治大学付属中野八王子高等学校 86%
青山学院高等部 83%
法政大学中学高等学校 80%
法政大学第二高等学校 97%

受験する人はさっきと同じで、東大などの国公立大や早慶にチャレンジしたい人、大学にない学部を志望する人に限られます。

これらの付属校は大学からのお達しがあったみたいで、生徒の学力向上を頑張っています。
結果、成績が悪ければ付属大学への推薦資格を失いますし、英検準二級とか、TOEICで450点以上とか、いろいろと勉強の課題を課されます。

「エスカレーターでいいね~」というのは遠い過去のお話です。
入ってから楽できると思っていると、「あれ?」ってことになりますよ!

偏差値50台の大学の付属校

日本大学や東洋大学なんかが相当します。

このあたりの付属校は、学校ごとでカラーがガラッと変わります。
最近の内部推薦での進学率をみると、その違いが分かります。

駒澤大学高等学校 65%
専修大学附属高等学校 80%
東洋大学京北高等学校 27%
日本大学第一高等学校 75%
日本大学第二高等学校 30%
日本大学豊山高等学校 80%
日本大学鶴ヶ丘高等学校 60%
日本大学櫻丘高等学校 70%

こうしてみると、日大は付属校が多いですね。

それはさておき、付属校ごと内部推薦の割合が全然違います。
内部推薦の割合が低い学校は、それだけ大学受験するように指導しているってことです。
日大二高や東洋大京北は、大学受験を勧めていることが分かります。

その他の大学の付属校

この辺りの付属校になると、大学受験をする学校の方が多くなってきます。

帝京大学高等学校 23%
(系列大学含む)
大東文化大学第一高等学校 24%
国士館高等学校 46%
東京電機大学高等学校 10%
武蔵野大学高等学校 27%
東海大学付属高輪台高等学校 90%
東海大学付属浦安高等学校 80%

東海大付属は内部進学率が高いです。
不思議です。

これらの学校は中高一貫校も多く、大学受験に向けて教育していると考えてよいです。
付属校と思わずに受験するといいですね。

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